マネーフロー累積(A/D)
factor.formula
マネーフロー累積(A/D):
A/Dインジケーターは、日々の資金フローの累積値であり、価格帯と終値の関係に出来高を掛けて計算されます。
A/Dインジケーターの計算は、次の式に基づいています。
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t日の資本フローの累積指標値。
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t-1日の資本フローの累積指標値。初期値は通常0に設定されます。
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t日の出来高。
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t日の終値。
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t日の最高値。
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t日の最安値。
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日々のマネーフロー乗数(Money Flow Multiplier)は、-1から1の間で変動し、その日の資金フローの方向と強さを表します。終値がその日の最高値に近い場合、乗数は正で1に近く、その日の買い手の力が強いことを示します。逆に、終値がその日の最安値に近い場合、乗数は負で-1に近く、その日の売り手の力が強いことを示します。分子(2*CLOSE_t - HIGH_t - LOW_t)は、その日の価格帯における終値の位置を測定し、分母(HIGH_t - LOW_t)はその日の価格帯の幅です。HIGH_t = LOW_tの場合、0による除算エラーを回避するために、この値は通常0に設定され、このときの資金フローも0になり、A/Dインジケーターに影響を与えません。
factor.explanation
累積マネーフローインデックス(A/D)は、日々の出来高と価格変動を通じて資金の流れを測定し、市場における買い手と売り手の力の比較を反映します。A/Dインデックスが上昇すると、資金が流入し、買いの力が優勢であることを示し、価格上昇の可能性を示唆する可能性があります。A/Dインデックスが下降すると、資金が流出し、売りの力が優勢であることを示し、価格下落のリスクを示唆する可能性があります。A/Dインデックスと価格の乖離は、重要な取引シグナルの参考として使用できます。たとえば、価格が新安値を更新し、A/Dインデックスが新安値を更新しない場合(底値乖離)、買いの力が蓄積されており、価格が反転して上昇する可能性があることを示す場合があります。逆に、価格が新高値を更新し、A/Dインデックスが新高値を更新しない場合(天井乖離)、売りの力が増加しており、価格が反転して下落する可能性があることを示す場合があります。したがって、A/Dインデックスは、トレンドの強さを特定するのに役立つだけでなく、潜在的な価格反転ポイントを発見することもできます。これは、出来高主導の先行指標です。